薄桜鬼〜短編〜

□薄桜保育園
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「もうすぐ運動会だ!みんな、どんな競技をやるかは各クラスで任せる!大いに楽しんでくれ!」

「いいか、運動会は子供のイベントってことを忘れるな!各自明日の朝までに報告しろ」








〜職員室にて〜
「運動会か、腕がなるな!」

「なんで運動会で腕がなるんだよ、新ぱっつぁん?」

「運動会っていやぁ、男の戦いじゃねぇか!何の競技にするか迷うな」

「おい、新八!土方さんも言ってただろ?子供が主役なんだ、女も楽しめる競技にしろよな」

「一君は決めてあるの?競技、何にするか」

「いや、まだだが。昨今はマナーの悪い若者が増えている故、己の行動を見直せる競技にしよーと思っている」

「・・・ふーん、なんか運動会なのに盛り上がらなさそうだね」

「そーゆー総司は決めてあんのかよ?」

「当たり前でしょ、平助と一緒にしないでよ」

「マジかよ!あぁ〜どーすっかな〜?あっ!千鶴は何やるか決めてあんの?」

「うーん、まだだけど、うちのクラスは1歳児だから出来ることは少ないかな」

「去年はダンスだったな。子供達もだが、千鶴も可愛かったな」

「あ、ありがとうございます。原田先生」

「左之さん、クラスの母親だけじゃなくて千鶴にまで手出すなよな」

「千鶴ちゃん、左之はいい奴だけど危ねぇから気をつけろよ?」

「いや、そもそも左之自身が己の節操の無さを気をつけるべきだろう」

「確かに左之さんのクラスはホストクラブみたいだもんね」

「晶にも同じこと言われたな」

「ホストならいーじゃねーか、俺なんか筋肉ダルマだせ・・・」

「筋肉ダルマ!?マジかよ新ぱっつぁん!すげー笑える!」

「俺は豆腐大使という立派な名をつけてもらった」

「えっ!?一君、マジで立派だって思ってんのか?」

「僕よりは立派じゃない?僕なんて腹黒大魔神だったよ」

「はっははは!そりゃピッタリだな、晶はネーミングセンスがあるな」

「左之さん、笑すぎ。平助と新八さんも笑い堪えてるのバレバレだよ」

「いや・・・ははっ!悪りぃ・・・晶ちゃんってけっこう言うんだな、はっはっはっ!」

「自分の意見をしっかりと主張できるのはいい事だ」

「いや・・・一君・・・ぷっ!そーゆー問題じゃねーよ、あっはは・・・あぁぁぁぁ!俺だけあだ名付けてもらってねぇ!!」











〜園長室にて〜

『・・・・』

「悪いな、あいつらこっちに丸聞こえなの忘れてんだよ」

『馬鹿ですね』

「・・・否定はできねぇ」

『運動会、また一波乱ありそうですね』

「分かってるが、近藤さんがやるって聞かねぇし運動会がねぇ保育園なんておかしいだろ」

『頑張ってください、副園長』

「お前も手伝え」

『全力でお断りします』




 

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