短編小説。
□蘭マサ。
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2月14日。
俺の大っ嫌いな日。
俺は毎年チョコレートをくれる人と言ったらおひさま園のちびっ子達ぐらいという残念な人、狩屋マサキ。
今俺は猛烈にある人に対しての恨みを覚えた。
ある人っていうのはあの沢山の女子からチョコレートを貰ってるピンク野郎、霧野先輩。
実を言うとあの人と俺はつき合っているらしい。
なのにあんなに俺以外からチョコを貰いやがって…!!
俺からチョコあげねーぞこのピンク!!
うわっ!?先輩がこっち来た!!
心の中読めんのかあいつ!?
霧「狩屋。」
狩「なんですかぁ……」
やば!!今の言い方、拗ねてるって思われるかも…;;
霧「今日俺んち来い(ニコッ」
狩「な、何でですか?」
霧「まあまあ^ ^」
そう言うと先輩はどこかに行ってしまった。
しょうがなく行ってやるか。
部活が終わってから先輩の家にお邪魔した。
まず目に止まったのはチョコレートの山。
それを見て機嫌がかなり悪くなる。
霧「狩屋。お前嫉妬してんのか(笑)?」
狩「へ?」
霧「言っておくが俺は女子から貰ったチョコレートは食べてないぞ^ ^」
霧「俺が食べるのは狩屋、お前のチョコレートだけだ^ ^」
シーン
え?嘘?そんなに俺のこと……
なのに俺、あげないつもりでいた……
自分が情けない。
でも、俺のことそんなに考えてくれたことがめちゃくちゃ嬉しい。
霧「だから早くくれよ^ ^お前のチョコレート^ ^」
狩「しょ、しょうがないですねっ/////あげますよ/////」
俺は先輩に手作りのチョコを投げつけた。
霧「ありがとう^ ^」
狩「ふんっ//////」
(やっぱり俺、この人には叶わないな……/////)