Biohazard
□君に花束を
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「…はぁ。」
俺は今日何度目かもわからないため息をついた。
本当なら今頃自宅で自慢の彼女のモエミの誕生日を祝ってるはずだった。
だがしかし、先日大統領の娘であるアシュリーを救出しにヨーロッパに向かい、アメリカに帰って来たのが今朝。そこからすぐに報告書だのなんだのの後始末におわれた。
あぁ、早く家に帰りたい。
そう思うと、またため息が出てしまう。……泣けるぜ。
「…レオン、あなたまだ帰ってなかったの?」
振り向くと缶コーヒーを持ったハニガンがいた。
「報告書が終わらなくてな。」
「…まったく。今日はモエミの誕生日なんでしょう?今日はもう皆帰ったからどうせ提出は明日になるわ。今すぐ帰っても誰も何も言わないわよ。」
「…そうだな。」
そうと決まればあとは早かった。