Biohazard
□ムゲット
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―――神経を擦り減らして仕事をやっと終わらせると、約束の時間まであと3分だった。
やばい。これはやばい。遅れたら絶対あの暗黒スマイルに殺される…!!
私は片付けもほったらかして、急いで部屋を飛び出した。
「…はぁっ、はぁっ、間に合った…」
ギリギリ滑り込みセーフだ。隣が舌打ちしてたけど、私は息を整えるので精一杯だった。
「…よし。じゃあ、行くぞ」
レオンの言葉に促されて彼の車に乗る。
瞬間、彼の香水の香りが鼻をかすめた。
私の大好きな臭いだ。なんだか安心する香りなんだもの。
あぁ、なんか安心したら一気に眠気がやってきた。エンジン音が聞こえる。
車が出発して、しばらくすると、私の意識は沈んでいった。