Biohazard

□エリカ
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「―――ん」


あれ、私、いつの間に寝ていたんだろう。


瞼を開けると、入ってきた風景はいつもの自室の天井ではなく、曇りのない白だった。右の腕には点滴が刺さっている。


ふと、左手に違和感を感じてそっちに目線を移すと、レオンがいた。


彼は椅子に腰掛けて、私の手をぎゅっと握ったままベッドに伏せるようにして眠っていた。


しばらく彼を見ていると、彼の瞼がぴくりと動き、青が姿をあらわした。

「おはよう、レオン」


彼は私の姿を捕らえると慌てたようにガバッと身を起こした。
「モエミ!?…よかったっ」

そういって、私をぎゅっと抱きしめた。


私は何がなんだか分からなくて、レオンに尋ねた。




…どうやら私はあの雨の日、傘もささずに帰ってきたおかげで風邪をこじらせたらしい。
最近の食欲不振やストレスもあいまって、丸1日寝ていたらしい。


そうこうしてるうちに看護師さんがやってきて、軽い診断をした後、また戻っていった。
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