Biohazard

□エリカ
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―――最近、レオンの帰りが遅い。かと言って、朝が遅い訳でもない。私が起きるともう家に姿がない、なんてことはもはや日常的になっていた。


平日だって、休日だって、そんなことお構いなし。

私にできることといえば、家の掃除とか、ご飯を作るくらいだ。今だってそう。私が仕事から帰ってきて、2人前のご飯を作っている。



寂しい淋しいさみしい、サミシイヨ。


彼の職業柄、こうなることはお互い承知の上だったし、それなりの覚悟もしてきたつもりだった。



「……私の考えが甘かったのかな…」
ため息混じりに呟いて。

秋は深まって行くばかりだ。最近は朝と晩、冷えこむようになってきていた。


綺麗に盛り付けられた料理達は手をつけられることなく、朝を迎えた。
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