Light and Darkness

□第5章 疾風
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「なんかないかなー♪」


バッサバッサと群れを切り伏せ、あの窪みにはまりそうなのを探す。


ん〜、あ、あの高台良さそうじゃん!


僕はふと目に入った高台目指してゆっくりと村人達を倒しながら向かった。











「おぉー!」


これいいね。村が一望できるよ。


あ、レオン。村人達と交戦中だ。がんばれー


……あり?あの赤い箱なんだろ?


良くみると、レオンの近くの小屋に1つ、そこから離れたところにもう1つある。


もしかして、的な展開?


よっしゃ、行ってみますか!!


僕は高台の上から跳んで、他の屋根に飛び移ると、そのまま屋根の上を駆けた。



…とばすぜぇ!!!


あれ、今度はカス鮫か


ま、いっか!








「…よっと」


とーちゃく!!


さぁって、お宝ちゃん出ておいでーっと!


ギィっと音を立てながら箱を開けると、そこにはなにかのカケラがあった。


変な柄だなぁ。ま、とりあえずさっきのところに戻ろーっと!









…やっぱ職業柄小屋の前より裏を通ってしまうという


癖ってやっぱ抜けないよね。


あれ?なんだこれ?


六角形のそれはなんだか不思議な感じがした。


「…これも一応持ってこ」


僕が戻ろうとして後ろを振り返ると、そこには村人が数人集結していた。


…どっからきたんだよ。


「涼、殺っていいよ」


グルルル、と言って涼は刀から狼の姿に変わる。


「食べたらダメだからね?」


「ガウッ!」


と涼は一声元気よく返事をして、村人たちに襲い掛かった。




涼の爪で、牙で、どんどんと血溜まりができていく。


それに比例して、撥ねられた首の数も。


たった数人だったから、3分もかからなかった。


「涼、楽しかった?」


「ガウッ!」


涼は嬉しそうに僕に擦り寄ってきた。かわいいんだよこれが!


「ならよかった」


僕は涼をわしゃわしゃと撫でて、それから刀に戻した。



…さて、今度こそ戻るか


そう言って、僕はたったっ、と裏道を走った。






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