Light and Darkness

□第5章 疾風
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扉を開けると大量の村人達が僕らに襲い掛かってきた。


…わぉ。群れてると噛み殺すよ

あ。エース君の口癖移った。


あいつダイナマイト持ってんじゃん。

振りかぶって、投げたー!こっちにキター!!


びゅん、と刀を抜いて導火線を切る。


レオンはというと、ダイナマイトを投げられる前に撃って奴らを倒してた。


……あったまいいー


僕も負けてらんないよね!!導火線を切りながら村人の群れに突っ込む。


ドンドン切り伏せながら前進する


「きりないっーの!!」


次から次へと減ることを知らないかのように群れてくる


…どっから沸いて来るんだっつの


「モエミ、走るぞ!!」


「はいよっと!」


前にいた奴の首を撥ねてからレオンと一緒に全力疾走。


…なんとか撒けたみたいだ。


「…レオン、マガジン足りてる?」


「ちょっとヤバいな。さっきのでだいぶ使ったから」


「じゃ、これあげるよ」


と言って、いつも予備に持ってるマガジンをレオンに渡す。


「…いいのか?」


「僕が持ってても使わないからさ、あげるよ。それに、まだこっちにもあるし」


僕は自分のハンドガンをひらひらと見せる。


「すまないな」


レオンは苦笑して僕からマガジンを受け取り、そのまま自分のにリロードした。




「……レオン、これなんだと思う?」


ふと周りを見渡すと、ひとつだけ、ほかの家と違うのがある。

扉に窪みが、ある。


……なんだろ。…仕掛け扉?


するとレオンがそれを押したり引いたりした。だけど、びくともしない。


「…この扉の窪みになにか嵌め込まないと開かないみたいだな」


「マジか…でもこれって明らかに中になにかあるよね」


「そうみるのが妥当だな」


こくり、とレオンが頷く。

「二手に別れて探そうか。よっぽどのことがない限り大丈夫っしょ?」


「あ、あぁ。構わないが…俺は君が心配だ」


「なんで?僕としてはレオンの方が心配だけど?途中で弾なくなったーなんてならないかなーってさ」


僕のこの台詞に彼は顔を歪めた。


「……二手で結構だ」


ぶっきらぼうに言うとさっさと行ってしまった。


「なんか見つけたらここ集合なー!!!」


僕が彼の背中に向かって少し大きめの声で言うと、手を挙げて返してきた。


よし、と僕は満足げに頷いて、レオンとは逆の方向に駆け出した。







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