飛躍少女と鷹の目少年
□第1Q 良かったら一緒に行く?
1ページ/4ページ
帝光中学校男子バスケットボール部。
部員数は100を越え、全中三連覇を誇る超強豪校。
その輝かしい歴史の中でも特に最強と呼ばれ、異彩を放つ時代がある。
それは【キセキの世代】と呼ばれ10年に1人の天才が5人同時にいた世代のことをさす。
さらにその天才5人が試合記録もないのに一目置いていた人物【幻の6人目(シックスマン)】もいたという。
しかし、帝光中学校にはもう1つの伝説があった。
帝光中学校女子バスケットボール部。
彼らキセキの世代と時を同じくして大活躍していた少女のことだ。
その少女のまたの名は【飛躍少女(ジャンピングガール)】
さほど背が高くない彼女は、その脅威的な飛躍(ジャンプ)力で女子バスケットボール部を全国大会優勝へと導いた。
しかしその伝説も長くは続かなかった。
その翌年、彼女が中学二年になった年
彼女は忽然と姿を消したのだ。
そしてその伝説は、キセキの世代が有名になるに連れ薄れていったのだった。