影に恋して
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あれから1週間が経ち、5組は仲良くなった。
朝来たら、誰にでも挨拶するし色んな子と喋る。
とても和やかな雰囲気だ。
希輝も勿論、たくさんの友達が出来た。
けど、やっぱり…
「黒子くん、おはよー!」
なんやかんやで隣の席の黒子テツヤと一番仲良かった。
「青峰さんおはようございます」
朝は必ず2人で話す。
「今日から部活の入部おっけーになるんだよね?」
そう、帝光中学は今日から部活入部期間に突入する。
そうなると、自然とそのことを話題にしたくなる。
「そうですね」
「黒子くんは、部活決めてる?」
希輝は質問した。
すると、黒子はすんなりと答えた。
「僕はもちろん、バスケ部です」
黒子は笑顔で言った。
「おぉ、大輝と一緒じゃん!」
希輝は少しテンションが上がった。
「大輝…?」
頭にはてなを浮かべる黒子に希輝は説明する。
「あぁ、大輝ってのは私の双子の弟。ま、見ればすぐ分かると思うよ?青い髪の背が無駄に高いアホ丸出しの顔してるから」
正直に言うと黒子は
はぁ…。
と微妙に分かったような分かってないような反応をした。
「ま、もし同じチームになったら仲良くしてやってね!」
「同じチーム…?」
希輝がさりげなく言った言葉に反応する黒子。
そんな黒子の反応に疑問を持つ希輝。
「だってここのバスケ部って強豪じゃん?上から1軍、2軍、3軍ってあるから、同じバスケ部でも同じチームとは限らないでしょ?」
大輝が入るから大体知ってる。
「………そうなんですか?」
黒子は思いもよらない展開に驚いてしまっている。
「うん。だから、レギュラーになるのはめちゃめちゃ大変らしいよ?ま、私昔から大輝の練習見てるから、何か力になれそうなら声かけてね!」
笑顔を向けると、少しヘコんでた黒子は頑張ろうと思った。
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