影に恋して
□00
1ページ/1ページ
「ちょっと、大輝!早く起きろ!」
青峰家の朝は騒がしい。
「ンだよ、希輝。まだ時間あんだろーがよ…」
「ないから起こしてんでしょーが!!!!」
「だったらもっと早く起こせよ」
「何回も起こしたってば!」
「ふ〜ん、そっ」
「…ってまた寝るなー!!!!」
騒がしい朝。
「こうなったら……」
青峰家双子の姉である青峰希輝は、最終手段に出る。
希輝は、寝ている双子の弟青峰大輝に馬乗りになり、顔を近づける。
「大輝…?起きないんだったら、このままキス…しちゃうぞ?」
「うわぁぁぁぁ!!!!!」
飛び起きる弟。
姉の作戦は大成功である。
「ったく、さっさと着替えてよ?登校初日で遅刻とかみっともなさすぎだから。ね?」
「はい…」
希輝の黒い笑顔を見て、超特急で着替える大輝であった。
.