影に恋して

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「ちょっと、大輝!早く起きろ!」



青峰家の朝は騒がしい。



「ンだよ、希輝。まだ時間あんだろーがよ…」



「ないから起こしてんでしょーが!!!!」



「だったらもっと早く起こせよ」



「何回も起こしたってば!」



「ふ〜ん、そっ」



「…ってまた寝るなー!!!!」


騒がしい朝。



「こうなったら……」



青峰家双子の姉である青峰希輝は、最終手段に出る。


希輝は、寝ている双子の弟青峰大輝に馬乗りになり、顔を近づける。



「大輝…?起きないんだったら、このままキス…しちゃうぞ?」



「うわぁぁぁぁ!!!!!」



飛び起きる弟。


姉の作戦は大成功である。



「ったく、さっさと着替えてよ?登校初日で遅刻とかみっともなさすぎだから。ね?」



「はい…」



希輝の黒い笑顔を見て、超特急で着替える大輝であった。




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