poem
□見栄。
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真っ暗で北風が吹く帰り道。
寒くて寒くてたまらなくて
思わず君に会いたくなった。
そんなこと叶わないって分かっているから
なおさら君のことが頭に浮かんでどうしようもなくて
震えているのは
寒さのせいなのか
寂しいからなのか
わかったところでこの震えが止まるわけではないけれど
いっそう君に会いたくなって
でもそんなこと思ってるのは
僕だけだから
この気持ちは心の奥深くに
隠してしまおうなんて
君は知らないでしょう?
君にはこんな弱い自分見せたくないから
必死で見栄を張っています。
君はホントはそんなこと前から知っていたのにね。
何も分かってなかったのは
僕だったのに。
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