poem
□零れる言葉と白い月。
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「君なんて 知らない。」
そう告げたら
君はひどくさみしそうな顔をして笑ったね。
なんだか僕は悔しくなって
「大嫌い。」
「最低。」
口が勝手に動いて
思ってもいない事を口走ってた。
させたらもう 君の顔なんて
正面から見ることができなくなってて。
目をそらした
視界の端に映ったのは
白い月。
あぁ。
なんて馬鹿なことをしたんだろう。
そう思ったときには
手遅れで。
でも 君とまだ一緒にいたくて
僕は月を見上げて言ったんだ。
「今日は月が綺麗だね。」
そしたら君は
月よりも綺麗に笑ったんだ。
その笑顔は絶対に忘れない。
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