AKB(裏なし2)

□鬼嫁(あつまり)
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あたしが卒業してから、麻里子のブログをみると毎日


「あみと遊んだ(笑)」
「じゅりなと変顔ー」
「阿部マはいつもあそんでくれるー」

なんて、高校生組とばっか。


そんで、今日はMステスペシャル。
あたしの出番はAKBの直前。


あたしが、歌っている最中に
みんながでてきて準備をする流れ。


ちょっと時間あるし、みんなに会いに行こうかな。
まりちゃんともゆっくり話したい。

そんな、期待を抱きながらAKBの楽屋へ向かう。




ガチャ
「おはよー。」


「あー、あっちゃんおはよう!」
「敦子久しぶり!」
優子とたかみなが挨拶してくる。

二人が座っているソファに腰かけて、お目当ての人物を探す。


あ、いた。

「あみー、行くよ?連写だからねー。」
カシャカシャカシャ

「じゅりなもー。はい!」
カシャカシャカシャ

きっとブログにあげるんだろうな。


黒い感情がふつふつとわきあがってくる。

しばらくじっと見つめていれば、
麻里子がこちらに気づき・・・一気に顔が青ざめる。



「きょ・う・か・く・ご・し・て・ね」

口ぱくで伝えると、読み取ったみたいで
どんどん顔が引きつっていく。


そして、本番
私は「君は僕だ」を歌って、みんなのほうに手を振る。

いや、笑顔でまりちゃんに手を振る。
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