AKB CP(裏なし)

□何もできなくて・・・(優ゆか)
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有華は週刊誌が発売する前にAKBを辞退することを決めた。





週刊誌の発売3日くらいまえ、

プルルルル

「今日の夜、ゆうこの家いってもええ?」

有華からそんな電話がくるのは珍しいので、二つ返事でOKした。





ピンポーン

『いらっっしゃーい。とりあえず、あがって。』

「こんな時間にごめんな?」

『いや、大丈夫だよ。それより、紅茶でいい?』









紅茶を出して、ソファに座る。

「『・・・・・・・・・』」

沈黙が続く。

「あんな?有華AKBやめんねん。」

『えっ?』

「週刊誌にとられてしもてん。」







自分の考えや、これからのことを話した。

「やっぱり、キャプテンである優子には一番に報告せなあかん思って」







それからは、普通に過ごした。

卒業なんてないことになったみたいに・・・







そして、卒業公演。

すごい楽しくて

「この時間がずっと続けばいいのに・・・」

『そうだね。』

ぼそっといった言葉を聞き逃さずに、返してくれた。







楽屋で優子が

『有華ー。なんか眠れる歌うたってー』

といって、何の許可もなく有華の膝枕で寝だしたり。

3つも年上やけど、年下みたいにはしゃいでたり。









電話の最後に言われたことば。

「なにもできなくてごめんね?」

そう言われた。





公演後、

『有華がブロードウエイとかやるようになったら絶対見に行く!』

「おう。優子も世間を騒がす女優になりな!」

『あったりまえじゃんかー。』









当たり前にあったものが当たり前じゃなくなる怖さ。

それでも私は自分のけじめをつけ、「なにもできなくてごめん」

じゃなくて、今度は「おめでとう」っていってもらえるように・・・・・

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