C¢C‐もう一人の烏‐

□遭遇
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「ねぇ、いつまで隠れてるつもり?」




こちらに背を向けたまま、その声は聞こえた。
おそらく、俺に言っているのだろうと思い肩をすくめた。




「なんだ、バレてたのかよ」




角から姿を現してそう言えば、雲雀もこちらに向き直った。




「バレてないとでも思ったの?」

「一応な」

「ふん、バレバレだったよ」




バレバレ…ね。

そしてようやく見えた雲雀の顔に、思わず口元が緩むのがわかった。


面白いものを、見つけた。




「で、こんなところで何してるの。しかもこんな時間に」




口元を隠すマスクのおかげか、雲雀は俺が笑っているのに気付かない。
それでもずいぶんと不機嫌そうではあるが。




「ちょっと散歩さ。夜の散歩が好きでね」

「……君は並中生?」

「ああ、よくわかったな」

「なんとなくね。それより、早く帰りなよ。これ以上こんな時間に出歩くなんて許さないよ」




自分はいいのかよ。
さすが、俺様風紀委員長。
いや、僕様か?




「はいはい、今日は大人しく帰るさ。…面白いものも見れたしな」

「…それ、僕のこと?」

「さぁ?」


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