リボーン短編
□暗殺、無理そうです
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「なまえチャン、ココアいれて」
「はい、お砂糖はいくつお入れしましょう?」
「5個♪」
「了解しました」
傍から聞いたらおかしな会話だ。
ココアに砂糖を入れるなんて…しかも5個。いかれてる。
なんで糖尿病にならないのか不思議でしょうがない。
「おまたせしました、白蘭様」
「うん、ありがと♪」
私の手からココアの入ったコップを引ったくるとその中にマシュマロを入れた。
どんだけ甘党なの!!?
「……うぇ」
流石に気持ち悪い…
「おいしいよ♪
なまえチャンも飲む?」
「全力でご遠慮させていただきます」
こんなのがミルフィオーレファミリーのボスだなんて信じられん。
このほのぼのとした甘い空気はなんだ。
この笑顔で大量殺戮してるだなんて…
おぞましい。
「なまえチャン?」
この人は私がボンゴレの刺客だって知ってるのだろうか。
てか、もうバレてそう。
「なまえチャーン
考え事?らしくないなぁ〜♪」
「あ、いえ、別に…」
今、潜入捜査に相応しくない事を思ってしまった。
『こんな時間がずっと続けば良いのに』
暗殺、
無理そうです
(ボンゴレ一流の殺し屋だったのに)
(もう暗殺できる自信ないです)
(だって、殺せそうにないもんこんな人)
*