GLORIA

□第2夜
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「マテールの亡霊がただの人形だなんて…」


「イノセンスを使って造られたのならありえない話じゃない」


「………」




二人が真剣な話をしている中、
目をつむって呪文の様に小さく呟く少女が一人。

「私は殺(や)らない。私は殺らない。
私は殺らない。私は殺らない。」



「(瞑想中!?)」



白髪頭の少年は心の中で突っ込むのだった。
シリアスな雰囲気が台なしである。




が、次の瞬間、現実に戻る事となった。



ゾク
キィィィィィィィィィィィィィ


空気がビリビリと震動している
人気は、ない。


「ちっ
トマの無線が通じないんで急いでみたが
殺られたな…」



あ、また舌打ち。
と場に合わない事を思う。


「おい お前
始まる前に言っとく
お前が敵に殺されそうになっても
任務遂行の邪魔だと判断したら俺は
お前を見殺しにするぜ!」


「嫌な言い方」




新人君とは上手くやっていけそうな気がする。
やっぱムカつくよね、神田って




「あ、私は戦わないから頑張ってね。二人とも。…ってアレ?新人君居ないし」


「てめぇ、後でぶった切るから覚えとけ」


「あれ、もしかして心の声聞こえてます?」


「口に出したら聞こえるに決まってんだろ」


あ、口に出してたのね、納得。





ドン、ガラガラガラ

派手な音を立てて建物が崩れた。


新人君あんな所に居た
レベル2に進化したらしいアクマと一緒に



「あの馬鹿」


「…いいの? ほっといて」


「ヤバかったらお前が行け
……行くぞ六幻、抜刀!!」




…人任せかい!!
まぁ、神田だし、しょうがないか←




「災厄招来!界虫「一幻」!!」



六幻から出てくるあの変なのは何だろう?
虫なのかな??

ナ〇シカに出てくる虫みたいな目してる。




ドンドンドン

「うわっ!!
こっちにもアクマ居たの!?
ちょい、神田!ヘルプ!!!」

「あ?てめェでなんとかしろよ」

「え?あの、アタシ一応女の子…」
「………」


何その初めて知ったみたいな顔!!!
ムカつく。この女顔!馬のしっぽ!バーカ!もういいよ!自分でなんとかするし。



トンッ


アクマから少し距離をとる
この近さでの戦いは彼女には分が悪い


今回は戦わなくて良いはずなんだけど
ま、いっか



「イノセンス 発 動 」



リアは左腕のコートに付いたペンサイズのポケットに入っていた弓型のイノセンスを発動した

次の瞬間、神田+アクマ目掛けて矢を放つ


ギャアァァァァ
「てめっ!?」

ドカンッ




「ふぅー」
そこら辺の屋根に着地。


さて、神田に殺されない内に逃げなきゃ☆

















バキッ、バキバキバキ




「………へ?」



ドゴォォォン


「うわっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」





リアが着地した家屋の屋根は
長い年月を得て、とても脆くなっていた。









一方、神田達は…



「…リアの奴、殺してやる」



神田はレベル1のアクマを倒し、
トマはティムキャンピーの回収に行っている為一人で人形をと子供を担ぎ、移動していた。

ボッチざまぁwww  byリア






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