GLORIA

□第1夜
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今日も任務でアクマを破壊した
五体ぐらいだった気がする。

この前も任務。



「流石に連続は…」



ハァ、と溜息をつく任務後の帰り道でふと漏らした独り言、のはずだった。



「リアさん!お疲れ様です」


このオヤジが居なかったら…。
無駄にテンション高いんだよ。



「大丈夫ですか?
怪我とか、ないですか?」

一応確認



「はい、大丈夫です。
パレスさんこそ…お疲れでしょう」


「平気平気」


おぉ………!!
会話になってる…!?



「タフですな、若いというのは……ブツブツ」


やっぱヤダわ。
話長いし……
こんなオヤジ、ファインダーじゃなかったら突き飛ばして黙らせるのに…

そうだ、コムイに報告しなきゃ



「ローガンさん、電話貸して」


「あぁ!……どうぞ」


「どうも」



と短い返事を返し、電話を握る。

[プルルルル…ガチャ]



『はい、こちらリーバー…』


まさかの
リーバー班長が出た。



「もしもし?リーバー班長、パレスです」


『おぉ…!!久しぶりだな』


「任務、終わったよ」


『おぅ、そうか。悪いな…
室長今爆睡中なんだ
今起こすから待っててくれ』


「りょ、了解。」



『リィィナァァァリィィイィ!!!
[ドガァーン][バキッ][ボコッ][ドガガガガガガ]
………』



大変だな、リーバー班長達。
煩過ぎて受話器押さえてないとならない。



「あ、あの…
大変ですね、黒の教団本部は…」


「うん。室長とか室長とか室長とか室長とか室長とか室長とか室長とか室長とかね」


「室長の事お嫌いですか?」


「全然。同志だから、室長は」


『もしも〜〜し
リアちゃーんこちらコムイでーす』


「あ、出た」


『もう!リアちゃん遅い!!
早く帰っておいでよー』


「誰のせいだと思ってんだコノヤロウ
……イノセンスは無かったよ」


『アハハハハ、やっぱり?
それでさ、今度はイタリアに行って欲しいんだよね』



やっぱり?ってなんだ、やっぱりって
あと、笑って誤魔化すんじゃn……



「は!?
また任務!?」


『マテールって所。
任務ってほどじゃないよ、そこから近いし、居てくれるだけで良い。
神田君とこの間入った男の子が居るから。
ただ、
ちょっとやばかったら助けてあげて。
あの二人心配なんだよね〜』


「やだ」


『え?』



やだよ、これで任務三回目だよ?
いい加減帰ってジェリーの作ったお菓子食べたい。

しかもあの神田と……
絶対行きたくない。



『お願いだよ、リアちゃん。
帰って来たらお菓子いっぱいあげるから!!』


「………じゃあ、ショートケーキ10ホールと、アップルパイ10ホール、ガトー・オ・ショコラ5ホール、ザッハトルテ10ホール、レア・チーズケーキ5ホール(ベイクドでも可)、私が帰る迄に用意しておいて」


『……食べるね…』


「ん、じゃあよろしく」


『あぁ、新しく入団した子、アレン君って名前だからね、ちゃんと覚えて!!』


「アレン?…うーん頑張る」


『頑張って
ごめんね、次こそ任務入れないから』


「次やったら殺す
じゃ、もう行くから」


『うん。ありがとう』
[ガチャ]



真面目に止めて欲しい。
死んじゃうよ。



「じゃあ私次の任務があるから
もう帰ってくれて良いですよ」


「え、行きます!!私も次の任務お供します!!」


「あ、大丈夫ですー
ここから近い所だし、向こうにもファインダーの人いるんでー(棒読み)」


「……そ、そうですか?
いや、でもですね?」


イラッ


「…めんどくさいんだよオッサン!!
大丈夫だっつってんだろーが……あ」


「……あぁあの…」


「……あ、いえすいません。」



やっちまったぁぁぁ…

ついやっちまったぁぁぁ…



「で、ででででは、わたたたたしはこれで失礼します…」


「………………」


………最悪。








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