リクエスト専用コーナー V

□ミサ様 リク 続 孤独なアバター
5ページ/5ページ

『本当は...』

『うん。』

もうどうとでもなれば良い。
ミサは堪えきれなかった。

『パパとママに好きだって..
言いたかった。心配だって
言いたかった!だけど...
言う前に、消えてしまった。
私の目の前から...
だから..』

『だから何?』

『もう..感情を出さないようにしようと決意したんだ。
もう私の目の前から消えて欲しくないから!誰も。』

『それで?』

『でも本当は寂しかった。
寂しかったよ...』

気づくとミサはヒロムに強く抱き締められていた。

『ちゃんと言えるじゃん。
その方が良いよ。』

ヒロムが指先でミサの涙を拭う。

涙は次から次へと溢れていくが
心はほんわかと暖かくなっていくのを感じた。





ある日、またヨーコが袋いっぱいのお菓子を下げていた。

『またこんなに買っちゃったよ!
ミサも食べ...あっお菓子嫌いだっけ...』

『私も少し頂こうか。』

『え?うん!』

ヨーコの嬉しそうな表情を見て
ミサも笑顔になった。 おわり
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ