リクエスト専用コーナー V
□ミサ様 リク 続 孤独なアバター
3ページ/5ページ
ミサは過去を思い返しながら屋上で座りこんでいた。
ふと背後に気配を感じ振り向く。
『そこで何してんの?』
ヒロムが立っていた。
『何か用か?ヒロム。』
『お前...気持ちを伝えるの
下手だろ。』
ヒロムの単刀直入な言葉にミサは
心の中が熱くなった。
ズキ...
置いてきたはずの想いが甦る。
『そうだな。私は感情を伝える
ことが下手だ。』
そう言ってミサは逃げるように
ヒロムの側を離れようとした。
一刻も早く離れたかった。
『お前の気持ちを伝えずに...
それでいいのか?』
再びヒロムの単刀直入な言葉に
ミサは立ち止まりふり返る。
『...いいんだ。』
『嘘つくなよ。』
『嘘はついていない...』
『じゃあ何で泣いてんだよ。』
ミサは自分が泣いていることに
気づかなかった。