リクエスト専用コーナー V
□ミサ様 リク 孤独なアバター
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ミサがヒロムに近寄る。
『大丈夫か?』
『俺は大丈夫。でもお前の怪我は
大丈夫か?』
『これぐらい放っておけば
大丈夫だ。』
ミサの言葉にヒロムはため息を
つきポケットからハンカチを
差し出した。
『クシャクシャだけど汚くない
から...これで拭けよ。』
そしてハンカチを無理矢理ミサの
手に握らせた。
ミサはヒロムのぶっきらぼうな
態度におもわずクスッと笑った。
その笑顔が可愛くてヒロムは
硬直してしまった。
ミサはフードをかけ、ヒロムの
側を去ろうとしたが咄嗟にヒロム
はミサの腕を掴んでいた。
『行くなよ。』
『そうはいかない。私の仕事は
ヒロム達を守ること。それが
ヒロムの父、私のパパとの約束だ。』
そうか。パパって俺の父さんの
ことだったのか。