長編

□青い空
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んーっと、この角まがってー


あれ?ここ公園!?なんで!?


あ!!バスケのゴールある!!


あーバスケしたいなー


けど、早く学校行かなきゃ


この場所覚えとこ♪


今いるところがこの公園だから−−−、









や、やっと着いた〜!!



途中何回か迷って通りすがりの人たちに聞きまくってやっと目の前にある



桐皇学園に到着した!!




優しかった人には勢いでちゅーしちゃったことはパパには内緒。



門をくぐって中に入ってみるけどこれどこに行けばいいんだろう?



家を早く出たおかげで時間はまだ大丈夫…なはず。



とりあえずうろうろしてるとダンッダンッとボールが跳ねる音がする


もしかして誰かバスケしてるのかな!?


ちょっと行って見よ!!



音がする方に行くと大きな体育館があった



着いた頃にはいつの間にか音は止んでいて少し空いたドアをゆっくり開けて中を覗いてみたけど誰もいなかった



あれー帰っちゃったのかな…



1対1したかったのに…



靴脱いで体育館の中に入るとバスケットボールが置いてある



ちょ、ちょっとぐらいいいよね!!



誰もいないことをいいことにかばんを端に放ってボールを手にとりダンッダンッダンッとドリブルをしながらゴールに向かう


流石にスカートだからジャンプとか激しい動きは出来ないけど、3Pラインでピタッと止まりシュートを放つと鮮やかに弧を描いてゴールに入る



あーもっとバスケしたい!!



どっかに予備の体操服とかないかなー、



けど、さすがにそろそろ行かないとヤバいよね!



校長室に行けばいいのかな?



ま、誰かに聞いたらいっか!!


なんとかなるっしょ!!


この後どうするか決めてボールを元の場所に戻し
かばんを手に取ってーー




ガタンっ!!



と扉が閉まった音が聞こえ誰かがこちらに来る気配がする


だ、だ、だれだろ…


まさか幽霊とかじゃないよね



とりあえずバスケットボールを手に取る


もしなんからでてきたらこのボールを投げて逃げよう


よし、そうしよう!!


ガチャっとなんのドアか知らないけどギギギッと開くと中から誰か出てきた



「あ『きゃーーーーーーーぁーー』!?」



すぐさまボールを投げつけ出口へと猛ダッシュ



スカートが!とかそんなの構ってる暇も無くて
靴を瞬時に履くと訳も分からず走る!!





ーーーーーーふぅ、



とりあえず校舎の中にはいって一息つく


なんとか助かったー!!



それからは、無事先生を発見し校長室へつれて行ってもらっていろいろ説明を受けて


っても、あんま聞いてなかったけど←



今は担任の先生に連れられてクラスの前にいる



「ここが君のクラスだ、準備大丈夫?」


ここがあたしのクラスかー


あー緊張してきた!!


『だ、大丈夫です』


ガラガラーっと扉が開く


「よしー席につけ、転校生が来たぞー」


先生の後ろに付いて入っていくと、
教室内はガヤガヤとうるさくなる。


「転校生だって!!」

「やべ、めっちゃ可愛いじゃん!」

「なんだ、男子じゃないのー」


男じゃなくて悪かったですねー
なんて心の中で悪態をつく



「お、青峰もいるなー!」


と、先生は一番後ろの窓側の席に座っているとゆーか、転校生なんて興味がないのか机に伏せて寝ている綺麗な青い髪の男の子を見ながら言う


周りはガヤガヤとうるさいのに一向に起きる気配はない


「はい、静かに!じゃあ自己紹介ー」


チラッと先生がこちらに目配せをする


よし、気持ちを落ち着かせて一歩前に出る


『えっと、白羽あかねです。アメリカから来ました、よろしくお願いします!』


「じゃー白羽の席は、青峰の隣なー」


あ、青峰ってあのずっと寝てる人の隣!?
大丈夫かな…


「なんで、あの子が青峰君の隣なの!?」
「ズルいー」
「ま、どうせ相手にされないでしょ」
「現にチラッとも見ないしねー」


ちょ、初日から批判受けちゃったよ


おい、ハゲじじい恨むぞ、まじで!


ガタっと椅子に座っても隣の人はピクリとも動かない


ほんと、大丈夫?
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