04/08の日記

16:07
AtherWorld【「赤司君の命令は絶対です…」】
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誠凛高校体育館内、

バスケ部の練習を終え、練習着から制服に着替えていた黒子の耳に、携帯の着信音が聞こえた。

「こんな時間に…誰からでしょうか…?」

そんな言葉を呟きながらも、ロッカーの中からカバンを取り出し、携帯を探す。

数秒後にカバンの底にあった携帯を見つけ、メールの着信履歴の中から一通のメールを開いた。



☆コメント☆
[美香] 04-08 16:33 削除

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

緊急ですまない…
「誓い」の件で話したい事がある。
すぐに、僕の家にきてくれ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

[蒼空] 04-08 16:39 削除
「……」

メールの送信相手に驚きながらも内容に一通り目を通した黒子は、無言で携帯の蓋を閉じる。

そのまま携帯を再びカバンの中に入れようとしたとき、

もう一度、着信音が鳴った。

[美香] 04-08 16:51 削除
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ちなみに拒否権はないぞ…。
既に迎えの者は手配してある。
あと、赤髪の彼も一緒に連れてきてくれ…彼には別件で話したい事がある。

…僕の命令は何だったかな?テツヤ…

ちなみに、返信はしなくて良い。
校門にいてくれ…。

[蒼空] 04-09 04:12 削除
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「…正直、行きたくないんですが…拒否権は無いみたいですね…」

二通目のメールを読んだ後、黒子は溜め息混じりにポツリと呟く。

「赤司君の命令は絶対ですし…赤髪の彼とはおそらく火神君のことでしょう。」

さて、彼にこのことをどうやって説明するかと黒子が考えていた時、

カチャリと音を立てて部室の入り口のドアが開いた。

[蒼空] 04-17 08:08 削除
「お?黒子じゃねーか。おまえ、まだいたんだな」

「…火神君」

[蒼空] 04-17 08:15 削除
中に入って来たのは、現在黒子の頭の中を悩ましている赤髪の男、火神大我だった。

火神は無表情な中に少しだけ驚きを表している黒子の前を通り過ぎ、黒子の開けているロッカーの隣りのロッカーを開ける。

「お疲れ様です、火神君。監督の練習メニュー終わったんですね」

「あー、てかマジつかれたぜ…」

[蒼空] 04-23 08:02 削除
その言葉を示すかのように、火神の顎から汗がいくつかぽたぽたと落ちていた。

「お疲れ様です」

そんな火神に黒子は労いの言葉をかける。

[蒼空] 04-30 08:41 削除
火神は「…おう」と言った後、いそいそと練習着から制服へと着替え始める。

黒子はその様子を見ながら、先ほどのメールの内容をどう切り出すか考えていた。

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