バスケの時間(短編)

□偶にはこんな1日も
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とある日の放課後、

「すんません、遅くなった…です」

そんな言葉を言いながら体育館の入り口の扉をガラッと開けた火神が見たのは、体育館内でお喋りをしている先輩達だった。

「おー火神遅かったなー」

「てか、火神が遅いって珍しくね?」

「(コクコク)」

「いつもは一番に来てるしな…ハッ!市場に来てるのは一番ktkr」

「伊月黙れ」

「まあ、間に合ったんだから良いんじゃないか?」

入り口から入って来た火神に気づき、一人一人が声を掛けてくる。

「てか、センパイ達まだ練習してなかったんスか?」

その様子を見た火神が思っていた疑問を投げかけた。

体育館内のステージ横の壁についている時計を見るといつもの練習開始時間はとっくに過ぎているのが分かる。

周りを見渡した火神は、もう一つある事に気づいた。

「そういえば、カントクがいないスけど…」

「ああ…監督なら−−−」

「それより、火神お前黒子と一緒に来たんじゃないのか?」

火神の疑問に伊月が答えようとしたがそれは日向によって遮られる。

「ああ、黒子なら後ろに−−−」

そう言いながら火神は後ろを向き、

「…いねえ」

そこに一緒に来たはずだった黒子の姿が無いことに気づいた。

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