Amygdalus persica
□先祖返りの俺達
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キュッとシャワーの蛇口を捻ってお湯を止めた
髪からは冷えた水滴が幾つも落ちて、俺の身体を冷やしていく
「……寒い。」
上半身裸なら当たり前か。
髪の毛も乾かさずにベッドに寝転ぶと、流石高級ベッド。
俺の身体を包み込んで心地好い眠気を誘った。
……ふぁ、ねみ。
ラウンジで夜食を摂ってる連勝を待たずに寝ようとしていると、突然電気が消えた。
………停電、か?
化け猫の先祖返りなだけあって暗闇が大の得意な俺は、
連勝が居るであろうラウンジへと向かった。