Amygdalus persica
□俺にとって君は。
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べしっ
何かが顔面にぶつかった。
「…………痛い、な」
少し遅めに声を漏らして重い瞼を上げる。
目の前は真っ暗で、まだ夜なのかと思うほど。
暗闇の正体は隣で寝てる連勝の腕だった。
俺は少しのイライラ感と安心感を胸に秘めながらベッドから降りた。
あぁ、勘違いはしないで欲しいが俺は女だ。
他人に自分を見られたくないから能力の一つの変化で男に変化しているだけ。
名前は埜城奈桜のままで生活している。
----ジリリリリリ
あ、目覚まし時計。
ってことは7時か……。
カシャンと連勝が目覚まし時計を消したと同時に連勝が居る寝室へ足を運んだ。