銀の書

□君色Complex
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「私、土方先輩が好きなんです。先輩ッ!協力してくれますよね?」

――――後輩のコイゴコロを知った。










君色Complex











あれから1週間も経つのに 私の頭から彼女の言葉は離れなくて、何度もリピートしている。




まさか、彼女の気持ちを知ってから自分の気持ちに気付くなんて………


『……どんだけバカなんだよ。』




男女関係よりも、
なによりも“友情”って絆で結ばれてると思った私と土方の関係。


まさか、私の中でそれが“恋”に変わってるなんて思わなかった。


(1番有り得ないって思ってた)





キミが好きだと知った。

授業中

部活

一緒に歩く帰り道


全てキミがいないとモノクロで、面白くない。




『……こんなにも好きだったのか。』




どんどん知っていく気持ちに、ただ嘲笑する事しか出来なくなった。






「土方先輩〜」



光りに反射して茶色く光るふわふわした彼女の髪の毛。

色白で、細身で、小柄で、一生懸命彼に“スキ”と伝えようとする彼女に、


微笑むアイツが憎かった。

(くっつくのは時間の問題)










「せんぱぁーい!土方先輩クッキーもらってくれました!」


『ホントッ!?アイツマヨ以外で食える物あったんだぁー。』




ゴマカサナキャ




「えぇー先輩、土方先輩の事バカにしすぎですよぉー。」


『アハハ。アイツなんてバカ以外なんでもないって。』



キヅカレチャイケナイ




「ヒドイですよぉー」



コンナキモチ


イラナイ


シラナイ







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