ボカロ短編
□リグレットメッセージ
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我が儘な私は、
色んな人達を傷付けた。
国民達を、
緑の国を、
海の向こうの青い人を
そして……
私の大切な弟を。
私の大きな罪を、
全て背負って
いってしまったレン。
――『あなたが王子だったら、こんなことにはらならかったかもしれない』なんて、
あなたが居なくなってから何度思ったことか。
何度あなたの後を追おうかと思ったことか。
振り替えって思い出すのはいつも辛い過去と罪と、
罪に気付けなかった自分の惨めさだけ。
――死ぬのは楽。生きるのは私にとってはとても辛い。
だけど、
レンが守ってくれたこの命。
私の命の代わりに落としてしまったレンの命。
――無駄には出来ない、から……。
だから私は死なない。
死ねない。きっとそれは私の我が儘だから。
レンの分まで精一杯、私は生き続ける。
だから、
あなたには『ごめんなさい』は言わない。
変わりに――
「ありがとう」
小さな小瓶の中に、最後の我が儘を入れて、海に流して私は私の為じゃなく、レンの為の一歩を踏み出した。
¨もしも生まれ変われるならば――――
―その時はまた遊んでね―¨
リグレットメッセージ
(その後私は)
(キセキにめぐり会えた)