dream
□バターのように、ミルクのように
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あーあ、私は一体どうすれば…?なんて考えていたら、スネイプ教授は奥から出てきた。
手には二つのカップを持っている。
「飲みたまえ。体が暖まる。」
ソーサーごと受けとったカップからは、アッサムの良い香りが漂ってきた。
カップを両手でつつめば、カップから温もりが直接伝わってくる。
「ありがたく頂きます。」
ゴクリ、ゴクリ。
一口飲むごとに体が暖まってくるのが分かる。
一息ついて顔をあげると、なんと、あのスネイプ教授が頬杖をついて微笑んでいた。
「思索に耽るのも良いが、時と場所を考えたまえ。風邪でもひいたらどうする?…今回は我輩が通り掛かって良かったがな。」
後半は俯きながらの会話だったが、言葉の端々から教授の優しさが伝わってきた。
なんだか、胸の中に広がるキモチ。
何だろう?よく分からないけど、とても暖かくて、少し切ない。
体中に染み渡る、ソレはまるでバターのように、ミルクのように…
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