過去から未来へ舞う翼
□第四章
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「えっ、お使いですか?」
「はい。お昼頃、大事なお客様がお見えになるので、大至急新しい紅茶の葉を買ってきて下さい」
「わかりましたでは早速買いに」
「あ、ちょっと待って下さいハヤテ君。三千院家の使いとして、外に買い物に行く際はこのコートを着て出かけて下さい」
「このコートって・・・カシミアですか?」
「はい。ですので、くれぐれも扱いは丁重にお願いしますね。万が一の時は・・・」
「(ビクッ!)わ、わかりました!」
ピューーン
「・・・ハヤテ君大丈夫でしょうか?」
『どうですかね。俺的には嫌な予感しかしないんですが・・・』
ハヤテ君の場合は幸運を打ち消すのではなくて、不幸を自ら招き寄せてしまうから厄介なんだよな
「翼君。念のため、ハヤテ君に気づかれないように、尾行してくれませんか?」
『尾行ですか?構いませんけど、何かあったらどうします?』
「そうですね・・・。その際は翼君の一存で決めて下さい。ただし、危なくなりそうでしたら撤収して下さいね」
『了解です。では行ってきます』
こうして、翼によるハヤテ尾行作戦が幕を開けた・・・・・