過去から未来へ舞う翼

□第三章
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それはマリアさんのある一言からはじまった・・・・・










「年始のごあいさつに、おじいさまのいる本宅へ行きませんか?」










『と言うわけで、今ヘリに乗って三千院家の本宅へ移動中です』

【小説だから移動が楽でいいね♪】

『いや、あんたが言うな』

※管理人の適当さを絶対に真似してはいけません

「自分、誰に向かって話とるん?」

『はい咲夜さん。数少ない読者の皆様に天の声の人のいい加減さをアピールしておこうと思いまして♪』

※ちなみに、翼と咲夜はヘリに乗る前に初顔合わせを済ませました

「確かに、管理人のいい加減さは万死に値するレベルやからな。レー◯ガンぶっぱなされて丁度いいくらいや」

『ですよね〜♪』

天の声は一度くらい酷い目に合えばいいんだ(笑顔)

「あの〜、お嬢様。おじいさんってどんな人何ですか?」

空気を読まずに、ハヤテは質問した

「ま、簡単に翼や借金執事の人生くらい消せる男や。気いつけや」


『・・・帰っていいですか?』


はっきり言って、粗相のないようにする自信がなくなってきた

「うむ。ちょっと妖怪じみた奴だが普通にしてれば大丈夫だ。だが、ジジイの妙な言葉には騙されるなよ」

「はぁ・・・」














『デカっ!?』
「これはどこの国ですか!?」

俺とハヤテ君は目の前の家のデカさに驚いていた

ナギさんが以前「今の家はせまい」と申していた意味を、この場で理解した

『(俺は凄い人の下で働いているんだな)』

人生何が起こるかわからないものだ・・・









その後、入口で俺とハヤテ君が本宅のSP達に職務質問されたりなど色々あったが、何とか本宅に入ることが出来た





「あっはっは。それにしても傑作やったな(笑)」

『笑い事じゃありませんよ!?』

ちなみにこの場には、俺と咲夜さんの二人だけ

ナギさんとマリアさんはお着替えに
ハヤテ君は外に散歩に出掛けたからだ

ちなみに何があったかは、コミックスでチェックしよう!


「すまんすまん。でも、お前も変わった奴やな」

『何がです?』

ちょっと怒った口調で答える

「そうカリカリしなさんなって。何でも、借金執事と違って、ナギに気に入られて執事になったわけじゃないんやろ?何で、わざわざ執事の仕事受けたんやろな〜と思うてな」


『・・・確かにそうですね。あの場で断ろうとすれば断ることも出来ました』

「せやろ?」

『ですが・・・』

「ですが?」

『縁の力を感じたんです。人と人との繋がりってやつを・・・』

マリアさんに声をかけたことから始まり、三千院家の前で倒れた時に呼び掛けて貰ったことで生き返ることができた

『亡くなった親父が言ってたんです[人との縁は簡単に切れるものじゃない。人が望めば切れた縁さえもいつか必ず繋がる]とね』

聖職者だから、都合のいい言葉を繋げただけかもしれないが・・・

『縁が、ナギさんやハヤテ君との出会いを望み、マリアさんとの再会も望んだ。だから執事になることを決めたんです。これが自分と縁が望んだ道なんだと・・・』

まあ、親父がいなきゃこんなことに気付きもしなかっただろうがな

『って、咲夜さんからすればくだらない話でしたよね。すみません』

俺は咲夜さんに頭を下げた

「・・・何で謝る必要があるん?」

『えっ?』

「縁とか繋がりとかウチにはわからへんし、そこまで興味もない。でも、自分で望んで選んだ道なら誰にも否定する価値はない。自分で決めた道やからな」

『咲夜さん・・・』

「・・・ウチは嫌いやないで。その真っ直ぐな目。ただし、男なら、その意志貫き通してみい!」

『はい!』

「その意気や!じゃあ早速紅茶のおかわりお願い」


『いきなりですね!?了解しました』

スタスタスタスタ


「(ナギ。あんたが雇った翼は思ってたより大物かもしれへんな)」

恥ずかしいことを堂々と言える度胸もあるのは、大したもんや
ま、お笑いに関しては勉強せなあかんけどな

「(将来、ナギのとこやめることがあったなら、ウチで雇ってみるのも面白いかもしれへんな)」





意外なことに、咲夜に気に入られた翼であった・・・・・
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