●恋詠小品●
□こいのうた
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ふらふらしている。
ゆらゆら、
いっそ地に足を生やしたいくらいに。
ゆれる。
あなたと目が合った。
黒髪と同じ瞳にときめく私は、なのに流されてゆく。
ゆらゆら、
ほら、別の瞳が目の前にあった。
キラキラと魔法にかかる。
すぐに0時は訪れるから、その場を立ち去る私はちっとも振り向かない。
ゆらり
今度は茶色
次は何色
そしてそのうち、またゆれて
あなたのところへ辿り着くには、あと何年、かかるのでしょう。
鯉の詠
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