*CP小説*

□*君に会いに行く、空をも超えて*
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どうして…こんなことになったんだろうか。
「ユ…ウ?」
情けない声しか出せない自分が悲しくて…。
「嘘だろ?嘘って…言って…お願いだから…ユウッッ!!!!」
こんなことしか言えない自分はなんて愚かなんだろう。
「ラ…ビ……。」
俺の頬にあたる手は震えてて…。
「ユウッッ!!ゴメンさ!!!!俺ッッ!!」
「大…丈夫だ…。馬鹿…兎。」
「大丈夫な訳ねぇさ…。」
涙が溢れてくる。
有り得ない程沢山……。
「ハッ……格…好悪…りぃ。」
「ユウ…本当さね…。俺ッッ……。」
「テ…メェ…じゃ…ねぇよ…。」
「ユウ…?」
ふっと触れるだけのキス。
ユウからの…最初で最後のキス…。
「ユウ…ッッ!!!!」
「悪り…ぃ…。プラ…イド…なんて…捨…てる。」
俺を抱き締めたままユウが喋る。
「愛…してた…ラビ…。」
ニコッってユウが笑った気がした。
「馬鹿…ユウ…愛してるさ……。」
「ユ…ウ?」
動かないユウが。
ピクリとも動かない。
「…ッッ…ユウ……。」
その日俺は涙なんてもう二度とでないんじゃないかって位泣いた。








ねぇ…君は怒るかな?
今から君に会いに行くよ。
ゴメン……ユウから貰った命…自分で捨てる。
でも、君に会う為だから。
あの空に君は─────────ユウ─────────は居るんさね。
待ってて…今行くから。




君に会いに行く、この空をも超えて。







END.
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