*CP小説*

□*6月の雨*
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6月の雨は気分が悪い。
それは、俺の罪の意識からくるものだなんてのはとっくに分かってた。
お袋が死んだ。
いや、俺が殺した。
それで、毎年毎年辛かった。
悲しくもあった。
それを周りに気付かれないよう必死で隠した。
そんな自分が1番嫌だった。

「よぉ。一護。」
「何だよ。恋次、いいのか?此処に居て。」
「近くに寄ったからついでだ。」
窓からはさっきからずっと降り続ける雨が見える。
窓から侵入してきたコイツはもちろん濡れていて。
「ホラ、タオル。」
投げつけてやるとその真っ赤な髪を拭いた。
「冷てぇ。」
「雨にそんだけ濡れてりゃな。」
「違う…。」
「は?」
何を言ってるんだコイツは。


「お前が冷たいんだよ。」



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