*CP小説*

□*parasol parasol*
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ザァァァアアッッ





「雨…やまねぇな。」
学校の玄関で神田はポツリと呟いた。
今日は朝はあんなに晴れていたのに、今は大雨だ。
朝は急いでいたので、天気予報もろくに見ずに来たので傘など持っていない。
部活動を早めに切り上げ委員会活動をしていた為帰りが遅くなってしまい、傘は1つも残ってないし、誰も居ない。
「チッ……しょうがない。濡れて帰るか。」
そう呟くとダッシュで玄関を出ようとした。
ガシッ
「!?」
「ユーウッ!!!!」
橙色の髪を揺らしながらニコニコと微笑んでいる。
「ラビ!?どうしたんだ。こんな時間に…。」
今時計は7時30分を指していた。
「んー?ユウちゃんを待ってたんさ。」
「こんな時間まで何してんだよ。暇なのかお前。」
「酷いさ!!ユウ!!折角待ってたのに…!!」
「ハッ。馬鹿兎。誰も待ってろなんて……!?」
「?どうしたんさ、ユウ。」
ラビの頭からは、水が滴り落ちている。
よく見るとシャツも透けていて明らかに濡れたあとだった。




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