名をくれた君を想う

□第三章
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夏目を送っていき、自分達の住む森に『花の姫』と小春は帰ってきた。

「姫様。あの夏目と言う少年…。」
「ああ、恐らくあの友人帳の夏目の縁者だろう…」

二人の間に少しの沈黙が流れる。

「それにしても姫様。
最初に妖達に怒鳴ったの、実は昼寝を邪魔された憂さ晴らしだったでしょう」
「アハハ、ばれてたか」

(八つ当たりされて…可哀想に……まぁあの子を襲ったのを考えると自業自得な気もするけど)

特に後ろめたい感じも無さげに笑う彼女に、小春は溜め息をついた



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