名をくれた君を想う

□第二章
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「あ、あの・・・花の姫」
「やっとか。なんだ?」

小春との会話を聞いていないフリをし、近くの花を愛でていた彼女はいかにも 何か分からないという顔をして振りむいた。

「っその・・・
申し訳ございませんでした!!」

「謝罪は私ではなくこの子にしなさい」
見事な土下座をした彼らに姫が和やかにそう言った

「むやみに襲ってしまって申し訳ないことをしたと思っている。どうか赦してくれ。」
「・・・?」

少年はどういう意味かよくわからないようだった

「アハハ、こんなに幼い子にそんな堅い言い方では伝わらんよ。お前たちは素直に一言、この子に言えばいいんだ」

いまだによくわからない顔をした少年に微笑みを向け、彼女は言った。

「人の子よ・・・その・・・
ごめんなさい」
・・・コクン

少しためらいながらも、しっかりと謝った彼らに少年もまた、ためらいながらも無言で頷いた。

「一件落着。お前たちはもう森へ帰れ。私はこの子と少し話してから帰る」




第三章
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