名をくれた君を想う
□第二章
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「あ、あの・・・姫??」
「この私が、人間になど祓われるとでも思ったのか?」
「え・・・あ、あの、その・・・・」
思ったとも言えずどもってしまった彼らに
「・・・まぁ、それはまだ許してやろう。だがな、」
彼女は少年の方を見る
「こんな幼い少年に私が祓われると思ったのか?」
「そ、そんなことは思いませぬ!!いくら姫といえどそれはあまりに心外でございます!」
「・・・・はぁ。」
突然のため息に彼らは戸惑う。
「あ、あの・・・花の姫?」
「馬鹿ですねぇ・・・・姫様は貴方達が憂さ晴らしにこの子を襲おうとしていたことに気付かないふりをしてくれてるんですよ?」
「小春様!・・・それで・・・我らはどうすれば・・・?」
(それぐらいわかりなさいよ・・・)
「悪いことをしたときは?」