名をくれた君を想う
□第八章
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〜side…?〜
何故あんな話してしまったんだろう。
なんであんなことを言ったんだろう。
後悔ばかりが降り積もる。
けれど。これで良かったのではないか。
このまま我らと共に居ては、あの子に良くなかっただろう
でも。これで良かったのかも知れない。
あのまま僕と一緒にいたら、みんなに迷惑かかると思うし
後悔はやがて自嘲となり、
何故ならあの子は人間なのだから
だってあのヒト達は妖なんだから
妖の自分と共に居てほしいだなんて。
無駄な望みだったんだ
人の僕のそばにいてほしいだなんて。
ムリな願いだったんだ
諦めとなる
嗚呼、けれども
ああ、それでも
まだ一緒に居たかった