名をくれた君を想う

□第四章
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「小春、暇だ。」
「そうですか」

夏目と森で出会ってからここ数日、
特に大きな出来事もなく。
何かあったと言えば妖達が彼女に改めて謝りに来たぐらい。

現在は近隣の森の主要な妖が集まって、定期会議と言う名のお喋り会中。
しかし普段寝てばかりで特に親しい者も居ない姫は、することが何もない。
つまりは暇なのである

「…………帰って良いでしょう?」
「駄目です。」
「ちゃんと声かけてからにするから」
「ダメです」
「……ケチ」
「…………はぁ」

「え、なんで溜め息つくの」
「ここで彼らと友好的な関係を結んでおけば何かあったときに何かと便r・・・・もとい助かります」

「……………。」
「………………………。
とにかく!そういうことだから帰ってはいけません!」
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