名をくれた君を想う

□第二章
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え??
『怖いもの』が僕を殴ろうとしてるのを見て・・・
それで・・・目を閉じて・・・・


いつまでたっても何も起こらないことに戸惑って彼が目を開けると、見知らぬ女性が居た。
どうやら彼女が庇ってくれたようで、頭から少し血が出ていた。

「!ぼ、僕のっせいでっ・・・」
「うん?ああ、怖がらせて悪かったな。
おい、お前たち何をしている。」

彼女が冷たい声で話しかけると『怖いもの』達はびくりと身体をすくめた。

「いや・・・・あの、姫様が・・・人間に、その・・・」
「払われたやもとでも思ったのか・・・?」
「は、はい。それでなんとかしてお助けしようと!」

少し和らいだような顔をした彼女に許されたと思った彼らはいかに彼女を心配したか話し出した。

「何せ貴方は我ら森の妖の大事な姫君。憎き人間などに奪われるわけにはいk「ふざけるな!!!」

突然の怒鳴り声に驚いた少年が彼女の顔を見ると怒りで顔が真っ赤になっていた。
  
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