名をくれた君を想う
□第一章
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「小春、こっち!」
「はい!」
2人が悲鳴のした方へ走って行くと、たくさんの妖に囲まれた幼い少年が見えてきた。
「何をやってるんだ!あんな小さい人の子が私をどうにかできるはずがないだろう!」
「急ぎましょう! それと姫様、彼らに対してはもう少し堅い話し方で。」
「分かってる」
2人がちょうど声を掛けようとしたとき、1人の妖が少年に手を挙げようとした
「っ!姫様!?」
ーーッガ!
彼女はとっさに身を投げ出していた。
「止めないか。私はここにいるぞ!」
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