テニスの王子様

□ヘビさんにキス
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―――プルルル


日曜日だから寝坊しても大丈夫
そう思ってゆっくり寝てたのに
電話でモーニングコール。


「ふぁい?桃城君?どうしたの?」


はい!?薫君がデビル化!?
それで彼女の私しか止める人がいないから今すぐ来てくれ!?


パニックになりながら、急いで身仕度を整えて家をとびだした。

自転車に股がり、無我夢中でこぎ続ける。


目的のテニスコートへ着いて目にしたものは、

デビル化した立海の切原君と薫君がテニスをしていた。
そういえば今日は立海と練習試合だって。


「ゆず先輩遅いッスよ!」


桃城君が駆けよって来た。
何故こうなったか理由を聞くと、
試合前、切原君と薫君は会話をしていて今に至るらしい。


「はぁ…せっかくの休日なのに。」

「お願いしますよ!ゆず先輩!」


仕方ない、テニスコートにはいり薫君に近づきながら声をかける。


「薫君!しっかりして!」


ボールを打つ手を止めて赤い瞳が私を写す。


「フシュ〜……」


「薫君!私です!ゆずで す!」


声は聞こえているらしい。
どうしよう、どうしたら…そんな事を考えてたら薫君の目の前に来ていた。


「か、薫君…」


やけくそだ!と思って薫君を抱き締め
腕に力をいれてなだめるように背中を撫でた。


「薫君…大丈夫だよ…」


ちゅっと軽く唇に口付けた。
デビル化が解けたのか抱き締められているのがわかった。


「すまねぇ…ゆず」


大丈夫大丈夫、そう言って強く抱き締め合った。

また何時でも止めに来てあげる。









「くそ!マムシの野郎羨ましいぜ!」

「桃先輩!静かに!いい所なんだから」


end

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