Boys Love

□悲しいくらい好きだった
1ページ/1ページ







「僕ね亮が好きだよ。」



「俺も淳の事好きだぞ。」




それは兄弟としてでしょ?
僕が言ってるのは違う好きなんだよ?

なんだか悲しくなって俯いたら、亮が心配そうに僕の頭を撫でた。


「大丈夫か?」


「うん…大丈夫だよ」



本当は顔をあげたら泣いてしまいそうだった
僕は下を向いたまま、亮に抱き付いた。

自分と似たにおい、懐かしい温もり
安心のできる感覚と愛が伝わらない悲しみが辛い。

亮の胸に顔を埋めて聴こえる鼓動も
全てがたまらなく愛しい。



「亮…違う……違うよ。」


「…何が違うんだ?」



胸から顔を離して見上げる。
涙が流れても構わず、僕は告げる





「好きじゃない……あいしてるんだ。」






兄弟の関係を崩した愛は



報われますか?




end

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ