クロウの心
□犠牲
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こんな俺は嫌だ…
いつから思い始めたのかはわからない…
だけど、妬み、憎しみ、悲しみ、孤独、怒りどれも前なら感じることのなかったもの…
いつも笑い、仮面をしっかりと張り付けていたはずなのに…
いつから剥がれはじめた、壊れ始めたんだろう…
感情のある俺は俺じゃない、俺は人形、いつまでも脇役の名も知られない存在でいないといけないのに…
なんでだろう、いつから助けをもとめたのだろうか
いつから、痛みに叫びはじめたんだろうか…
どうせ壊れるなら最後まで壊して…
俺が俺でなくなるくらいに
誰も俺だとわからなくなるくらいに…
助けて欲しいと呟いたのはどこの誰だろうか…
仮面の下で哀しそうに笑っているのは俺かそれとも…
いや、そんなことは考えてはいけない…
俺は俺の大切な人のために動いていくのだから
自分のことはどうでもいい、だから、せめて大切な人達は幸せに…
俺なんかいらないから…
大切な人達だけは本当の笑顔で、幸せに笑っていて欲しい
だから、俺にはかまわず、笑っていて…
俺にとってそれが一番の喜びだから
たとえ俺が犠牲になったとしても…
笑っていて
俺の希望のために…