隠し部屋
□山の主
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洋服はボロの布切れを腰に巻いているだけ。問題は、男性器があるだろう場所から蛇が出ているのだ。
「女だ…………」
化け物は呟く。
「女だ……。女女女女女女女女女女!!」
いきなり叫び出し、走り出したのでリルは飛び上がるように立ち上がり、出口に向かって走りだそうとした途端に腕を掴まれ押し倒される。
「嫌ぁーーーー!!離してぇーーー!!!」
化け物はハァハァと呼吸が荒く、暴れるリルの両手は猫の手で、足は鷲の指を地面に刺して縫い付けるようにして固めてのしかかる。そして化け物はリルの首筋に顔を埋めるとベロンと舐めた。
「ひっ!?」
「女女女女女女女女女」
まるで狂ったように連呼しながら首や顔を舐め出し、キスをしてきた。化け物はどうやら発情しているらしかった。リルは顔を振って逃げるが噛み付くように唇に吸い付き舌を入れて口内を満遍なく舐める。それに徐々に感じてきてしまい、その自身に対する嫌悪を合わせて涙が溢れた。
「ハァハァハァハァ」
長い口づけからやっと解放され、肩で大きく呼吸をしていると、化け物はリルの胸元の洋服に噛み付いたと思ったらビリィッと破いた。