small worlds
□スパイ大作戦や!
1ページ/5ページ
side中元
噂の伝わる速さは速い。
昨日マネになったアタシたち3人(美波以外ね)のことは既に学校中に伝わったそうだ。
何故それがわかるか。
今こうして、‘テニス部ファンクラブ’に捕まったからである。
夢小説か。
そう思ってしまうのも無理ない。
大体、トリップ自体、夢小説のようなのだ。
女@「ねぇ、どういうこと?」
中元「どういうことって言われても…」
別に、なりたかったわけではない。
女B「あんたみたいな−・・・」
だらだらとそんなこと言われたって、仕方ないんですよ。
なったものはなった。それはかえられない。
まぁ1週間でやめるけど・・・
女A「ねぇ、聞いてんの?」
中元「・・・・・・」
ここで「聞いてませんでしたー」なんて言えないでしょ。
なんて答えて欲しいわけ?
女@「この生意気娘が!」
”ドカッ”
中元「いっ・・・」
いってぇなぁ・・・もう切れてもいいよね・・・?
中元「痛いんですけど・・・あの、それ言って何になるんですか。」
女A「は?」
中元「だから―・・・」