small worlds

□真似・・・いえ、マネです。
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Side浮橋


先生「霧野A組、中元B組、佐伯C組、浮橋D組な。」

眉がピクっと動く。

見事にばらばらだ。

でもD組ってことは・・・

浮橋「切原赤也と同じ・・・」

ぼそっと、2年D組と書かれた教室の前でつぶやく。

先生「転入生の浮橋美波さんだ。」

浮橋「どうも。」

こういうの初めてだな、と思う。

アメリカに住んでいたことはあるが、それも幼い頃だったので、幼稚園全校生徒の前で自己紹介したことなんてとうの昔で覚えてなんか・・・

大丈夫。

と、とらうまじゃない!

先生「他には?」

浮橋「(びくっ)え、何言うんですか、他に・・・」

?「あぁっ!!!」

がたん、と音がして、しーんと静まり返っていた教室に明るい声が。

?「お前昨日のテニスめっちゃ上手い奴!!!!」

浮橋「切原赤也!!!!」

先生「なんだなんだ?知り合いか?」

教室内がざわざわする。

私は思わず差した指をおろす。

浮橋「と、とりあえず、席どこですか!?」

先生「あ、あぁ・・・切原の隣だ。」

ラッキーなんだよな、きっと。

とりあえず席つく。

んで横を見る。

切原「浮橋美波ってんだな!よろしく!赤也でいいぜ!」

男@「なにいきなりどっついてんだよー。」

男A「気になるのかぁ!?はははっ!そうかそうか!」

切原「なっ!そんなんじゃねーよ!!」

私は控えめに手を出す。昨日とは別人だって?んなの知るか。

切原「ってかあれだな!昨日とは別人だな!」

浮橋「言うなよバカァ」

切原「ま、よろしく!」

がっと手を掴まれる。

痛かったけど、嬉しかった。

?「君って、マリーに似てるね。」

浮橋「・・・?」

月宮「俺、月宮灰夜。よろしく。」

黒い髪の、綺麗な顔立ち。

大人っぽくて、知的に見える。

浮橋「マリー・・・?」

月宮「カゲプロ。知らない?」

浮橋「カゲプロ!?え・・・てかマリー?私が?」

月宮「・・・と、思ったけど。違ったみたいだね。」

ふと視線を落とすと、読んでいたのは「悪ノ娘」。

あれだね、二次オタ男子だ・・・

浮橋「よ、よろしく・・・」

今日で2人も友達?ができました。

(ってか、何故マリー・・・)
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