small worlds
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浮橋「あははっ…!こんなマジックもわからないって…!」
日曜日の午後。神社の階段の上。
いつもと変わらない日だった。
霧野「だっ…だって美波、違うって…!」
マジックを真衣と裕葉、麻美に見せていた。
すごく簡単なトリックで、馬鹿…言いすぎた、天然?な麻美でさえ分かったのに。
霧野「このペテン師っ!!!!」
浮橋「プリッ」
大好きな漫画の登場人物の真似をする。
…ここまではいい。
問題は、このあとだ。
佐伯「さ、グミ買いに行こう!」
麻美が座っていた階段を、グミ欲しさに…
佐伯「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「「!?!?!?」」
踏み外したのだ。
一番上にいた麻美は私たちも巻き込み、100段ある階段をいっきに転げ落ちた。
遠のく意識のなか、その声を聞いたのは私だけだった。
‘世界は案外狭かったり…’